5G、MaaS、Industiry4.0、Society5.0・・・
新たな世界で求められる、電磁波コントロール技術に挑戦。
データ伝送の大容量・高速化が、新たな社会を支える技術基盤。
ノイズをコントロールするEMC対策が今や必須技術に。
5G(第5世代移動通信システム)やIoT(Internet of Things)といった、数年前では次世代技術と呼ばれていた新たな社会インフラが既に築かれ始めています。
しかしながらこれらの伝送技術や電子機器の進歩、普及に伴い、問題視されている
ものがあります。それが「ノイズ」です。ノイズとは「不要な電気エネルギー」と呼ばれており、意図せず発生する副作用のような電気エネルギーを指します。
その対策が「EMC対策(EMC:Electromagnetic Compatibilityの頭文字)」であり、
多くの電子機器が「性能向上」「小型化(集積化)」を進めるなかで、より複雑なEMC対策が必要になってきていると言われています。
自動車のECUボックスで発生するノイズイメージ
ノイズはIC基板やケーブルから輻射するケースや、
金属筐体により反射するなどしてしまうため
誤作動防止のための十分なEMC対策が必要である
見えないところで、見えないものに効果を発揮中。
セキスイグループのEMC対策製品が既に世の中で広がっています。
セキスイグループはその長い歴史の中で、プラスチック加工をベースとしたコア技術を常に磨き上げ、フォーム材料やテープ、成形加工品など数多くの商品を世に送り出してきました。
その先端技術の一つとして、これらのコア技術を用いたEMC対策製品に取り組んでおり、それらはすでにスマホや車載デバイスをはじめとした数多くの部品の中で目立たずに、しかし確実にその性能を発揮しております。
例えば、薄型テープに導電性を持たせた導電粘着テープ「7800シリーズ」や、
放熱シートの性能そのままに電波吸収特性を持たせた「放熱性電波吸収シート」などがあり、日々EMC設計対策部材としてその存在感を増しております。
セキスイグループのEMC対策製品
取り除きたいノイズ周波数に合わせたシールド+α機能。
柔軟なフォーム材料が自動車やアンテナ技術の革新を進めます。
日々重要性が増す、EMC対策。常に時代の先端技術を追求するセキスイグループのポリシーを引き継ぐ、セキスイのフォームはこの新たな技術分野に挑戦を始めました。
従来セキスイのフォームはソフトロンの特性を生かし、クッション材やシーリング材、
断熱材、低誘電材料として様々な市場で使われてきました。
そして現在、そのフォーム材としての優れた長所をそのままに、特殊なプロセスによって電磁波シールド性能をフォームに付与する最先端技術の確立を進めています。
この技術が確立した近い将来、その新たなフォームには
「周波数の選択が可能な」電磁波シールド性はもちろん、
「衝撃吸収性能」「シーリング(ガスケット)性能」など様々なプラスアルファのフォーム材料特性を持たせることができると考えております。
MaaSが本格的に進み始めた車載デバイス、IoTの普及に伴う産業用デバイスなど数多くの分野に対応すべく、日々その技術が実現に近づいております。
EMC対策可能 フォームコンセプト
シールド性+αの性能付与が可能
・柔軟 ・断熱 ・衝撃吸収(緩衝)など